MAKE INU

浅く広いけど物知りではない。いろんなジャンル、メジャーどころに手を出す、すきなものが多いだけの人。

まつやまの話① 道後温泉本館

愛媛県松山市。ふるさとってわけではないけれどわたしのだいすきな街。ほぼ毎年訪れているから頭の中におおまかな地図が出来上がってたりする、道後の商店街のひとつひとつの店がぼやーっと思い浮かぶレベル。結構すごいでしょ。


道後温泉は言わずと知れた名所なのだけど、わたしはこちらに何度もお邪魔していることを生かして、はじめて行く人へのアドバイスができるといいなあ。歴史とかはググってね。ホームページやwikiみてね。

あまり知られてない歴史としては、第二次世界大戦前、道後温泉のお湯がまわりを水路として回ってたから、それで洗濯したり、馬を洗ったりしてたって道後温泉本館徒歩5分くらいのところに住んでたおばあちゃんに聞いたことがある。ほんと、贅沢なお湯の使い方だ。


でもひとつ。千と千尋の神隠しをところどころ使うのでそれだけは認識しててほしいです。見てない人の方が珍しいのかもしれないけれど。


さて、ここのなにがすごいって何円払うかでお風呂と休憩所、サービスのレベルが4つの階級にわけられるところ。神の湯と霊の湯があって、それぞれに2つのレベルがある。(神の湯1階、2階・霊の湯2階、3階)

神の湯はいわゆる大浴場、霊の湯は少し小さめかな。霊の湯の方が値段的に高くて、特に霊の湯3階っていう1番高いものを選ぶと、個室に浴衣に貸しタオル、お茶菓子も坊っちゃん団子に格上げされる。その上、奥の漱石の使った個室に入ることができる。霊の湯2階はお風呂は変わらず、お茶菓子がおせんべいに、部屋が2階の大広間になるよ。


ただ、わたしのおすすめは神の湯。漱石坊っちゃんが作中で入った温泉は神の湯だし、この辺りで祀られてる玉の石をモチーフにした大きな円柱型の石からお湯が出てきて圧巻。霊の湯は神の湯に入った人にはすこし物足りないと思う。中でも神の湯2階が至高。大広間はまさに千と千尋の神隠しで、ちひろが寝ていたところに激似だよ。

あ、お茶菓子、おせんべい?って思うかもしれないけど、これはすごくおいしい。白い、メレンゲのような塊が瓦煎餅とよく合う。それに、これは個人的な話だけど、わたしは道後温泉の為だけにこのおせんべいを作る、ある小さな会社で職場体験をしたの。小学生の頃。あの思い出が強くて、ここのおせんべいのために毎日ああして働いている皆さんのことを思い出す。味も本当にいい。時々、瓦煎餅で残念、というような口コミを見かけるのだけど、ひとりひとり張り倒したいくらい。


ってことで神の湯2階に入ったとする。

まず、入り口、おおきめの電話ボックスみたいなところに係りの人がいるので神の湯2階を大人◯人、子供◯人と伝えて、チケットをもらいます。あ、その前に、釜じいの部屋みたいな棚がずらっと。靴箱だけど。ここに靴を入れて、神の湯2階って書いてあるカラーテープの上を歩いていく。外国人観光客向けのテープだと思うけど、ちょっと風情がない。ここで素通りする1階も悪くないからいつかいってみてね。で、突き当たりに昔ながらの変に体が伸びる鏡があって、そこの急な階段を上がって(すこし階下が見下ろせる吹き抜けみたいなところもあって)、大広間に。さらに奥に着替えるところがあるので、そこで浴衣に着替えて、ひとりひとりにお盆のような形の洋服入れがあてがわれているから、そこに荷物を全部置いて、貴重品だけ持って階下へ。大広間手前側に古い銭湯みたいな炊事場があるからみてるとたのしいよ。まあとにかく外国の方が多くて気後れしちゃう。

そこからは温泉を楽しんで。坊っちゃんは大浴場を泳いでいたけれど、今の時代人のいない道後温泉なんて従業員くらいしかみられない、泳ぐなんてぜったい無理。お湯はかなり熱めなのでゆっくりはいってね。

そして、出てくるとお茶とお茶菓子が用意されてるので時間の限り楽しむ。おせんべいもよく味わってもらえると◎外を見ると、石畳を歩く人たちが見えて、運が良ければあちらこちらを歩く坊っちゃんとマドンナの衣装の若者が(アルバイトらしい)道後温泉本館の中から見える。ちょっと気分がよかったり。

ちなみに、霊の湯2階の場合もそう変わらないよ。3階の人と同じ湯船に浸かれるだけ。決して霊の湯が良くないわけではないし、入る価値のある温泉には間違いないからぜひこちらも。


わたしの場合、これらすべての行程が済むと、又新殿という、昭和天皇が入浴された特別な温泉を見ることが多いかな。温泉らしさが全くなくて面白い。あと、お手洗いが教科書でしかみたことのない形だったり。(ちなみに、未だ誰にも使われてないらしい)お湯も1回しかいれたことないだとか。

それでとりあえず終わり、あとは外に出て、左に回ると先述の玉の石の本物があるから、看板に書いてある通りの作法で柄杓のお水をかけてお祈りしましょう。さらにぐるりと回ると先程の又新殿の入り口があって、外からみてもおもしろいよ〜。


それくらい、かな?そういえば、一昨年くらいに蜷川実花道後温泉のコラボっていう恐ろしいものがあって、風情ある建物が外も中もビビットなボタニカルで埋め尽くされたことが(笑)あれはあれで、なんだかちぐはぐで素敵だった。


道後温泉行きたくなってしまった。

忘れたころに、まつやまシリーズ書いていこうかな。ロープウェイ街に坂の上の雲道後温泉商店街に奥道後、道後館、坊っちゃん列車、からくり時計、路面電車松山城のお堀、英国風ホテル、硝子の美術館、、、

ちょっと違うとこで砥部焼。愛媛は最高!みかんのうたを熱唱したいね。


魅力的な不器用さんの話

わたしの持論である、魅力的な不器用の概念をかきたいと思います。すきな性格の話になる。堅くて不器用で、まわりとうまく馴染めなかったり、魅力が存分に発揮されて孤高の存在として(?)馴染めてたり。誤解されやすかったり。そこが魅力を増す人の話。


どんな人かを簡単に説明したいんだけど、多分うまくできないからちょこちょこ話してくね。まず、正義感とか反骨精神が強い人。見た目からそういう不器用さが溢れてる人も好きだけど(奇抜な髪型や格好、見た目で世間への対抗を示してるタイプ。目立ちたがりやカースト上位を狙いたくてそうしてる人とはちがう。※)、見た目は普通、むしろ優しそうだったりかわいらしかったりする人なんて最高。そこのちぐはぐさが素敵だと思うし、そう見られるのが嫌で、そういう精神が発現しちゃったのかなと思ったりもする。弱そうに思われるのすごく嫌がってそう。で、本題。不器用な人ってすごい人が多いと思うの。キーワードはやっぱり「誤解」なのかなあ。


その魅力的な不器用は3パターン。


①頭が悪くて、そのせいで猪突猛進だけど、1つのことに集中するからすごい成果をあげる、けど誤解というか、頭が悪いから起こるトラブルは半端じゃない。でもシンプルで無駄のない考えができるってことだし、即ちめちゃくちゃ努力家。友達の彼氏がそう。凄い魅力的だけど付き合うの大変そう。

②とにかく割り切るのがすごい人。損得勘定でも正義感でも合理性でも、人に何を言われようが、そこで割り切る人。例えば、学生が時間とお金の計算をした上でお水したり。正義のために今は亡きシールズ系みたいな、あやしい、危ない学生団体に入る子。(申し訳ないけど、好きとはいえこういう人とかかわるのは怖い)人に責められること、嫌われることが多い。でもやることはやってる。誤解されがちというより、そう思われることを厭わないような。ちなみに、こういう後輩がいるけどすごくかわいい。守ってあげたくなる。

③頭がいいけど、その頭の良さゆえにすごく不器用。その頭は世間を渡ることにはあんまり使えない。少し②と似ていて、何が効率的で何が正義なのかをよくわかってるから努力ができるし、基本何かを疑問視してて、これはおかしいっていう気持ちで動くような人。時々自分が人からどう見られているかを知能を生かして考えないと浮いてしまう。


うまく言えたかな。

まあ、この中の③がわたしのだいすきな性格です。どう見ても大企業向きの性格。自分の意志を持つ、向上心を持つ、ってめちゃくちゃ欲しがられるやつだもん。こういう人って企業には必要だけど、堅物だから時折煙たがられたり、馬鹿にされたりすることも多いけど、就活では強いんだよね。なぜだか、いままで出会った③タイプの人って大凡美男美女だし。

あとすこし、選民意識もあるような。

わたしの友人の慶應幼稚舎上がりとちょっと似てるかんじ。イエモンやサチモス好むような。好んでないかな?あと日本語ラップ業界は慶応系男子が牛耳っているように思えて仕方がない。早稲田のぼくのりりっくのぼうよみと、ラップバトル系の日本語ラップを比べてみてほしい。ああいうのってそこから生まれるような気がしてる。ヨンスの名言、心の中ではいつも親指たててるんですを思い出そう。そういや、関係ないけど、わたし慶応と法政って似てる気がするんだ。どっちも頭のレベルの差こそあれ、似たような子が入ってる。軽く意識高い人たち。逆にうちの学校はバラエティ豊かで、いろんなことに手を出す人が多い印象。芸能人も多いし。良くも悪くも浅い人が多いんじゃないかな、すごく自分に合った学校だと思ってる。脱線したね。


話は戻って、選民意識は置いといてね、これが正しい、間違ってないって気持ちをすごく持ってる人たちがやっぱり素敵だと思う。それって本当に魅力的。唯我独尊的ってハンナアーレントのとこで言ったけど、まさにそれ。なんだろう、わたしの好みにドンピシャ(笑)


1番いい生き方はわたしみたいな浅さとこういう人の融合だって思ってるんだけど、なんで惹かれるのか、自分が欲しい部分だからかな、自分が理想としてる考えを持ってるんだきっと。なんか整理されてきた。


話は変わって、わたしの好きな人の共通点って、ちょっと格好悪いところもあるっていうのがポイントなの。わたしが野球部のマネージャーをしてたころ好きだったエースは野球してる姿はかっこいいけど、普段は全然かっこよくなかった。野球部全員に言えることだけど、まずおしゃれじゃない。だって忙しいもん。私服着る機会がないしね。次に引退するとE-girlsにハマる。まあ目につくもんね。それかアリアナにハマる。アメリカのE-girls的存在だもんね。総じてかっこよくない。AAAが好きだとか言い出す。ノーコメント。スカイ・ハイだね。全部わたしの苦手ジャンルだけど、でも彼はかっこいい。

あと、正義感の話について。正しいものってちょっと格好悪いよね。言うことも筋が通ってて心にグッとくることも多いけど、時々、それはまずくないかなって思うようなこと言ってることがあるような気がする。誤解に曲解、イタさのオンパレード。でも素敵。

頑張る人、努力する人って他に目をやれないから。何か見たとしても向上的なものを好むし、趣味みたいなものは持たないことが多いし。努力の合間に、E-girlsを挟む人はよく見るけど。あれなんなんだろ。


なんか、あんまりまとまらなくなってきちゃった。でも、こういう人って本当に凄い人だと思うよ!わたしがほしいところをほとんど持ってるんだもん。うまく言えないからもっと何かまとめたいな。


結婚するならこういう人がいい。

唯我独尊が好きって言うくらいだからわたし、亭主関白系だいすきなわけで、性格的には真逆で合うような気がするのよね。(けして、こういう人がみーんな関白マンだなんて思ってないよ!ひとそれぞれ!)また脱線させるけど、亭主関白って、男尊女卑に捉えられることも多いけど、今の時代ただの性格差から生まれる傾向にあるんじゃないかなって考えてる。尽くすのが好きな人と、自分の考えを尊重する人と。鬼嫁もいるじゃん。


結局こんな結論になっちゃった。

途中で日本語ラップに触れたけど、わたし、日本語ラップすきです。韻を踏むルールの中で語彙力と言葉選びのセンスとリズム感が強く求められてて、アーティストの気持ちがぎゅっと詰まった、1番言葉の力を感じる音楽ジャンルだから。早口言葉、朗読に近い感じもすき。おすすめはミチタさん。もうあんまり表立った活動はしてないみたいだけど。すこしあまりの若さに恥ずかしくなることもあるけどぼくりりもすき。のせる音楽が綺麗だもん。今度書こう。


もう一度まとめる。なんていうか、読み返してみると意識高い系が好きなのかな。いや、系じゃない方、意識高い人なんだけど。時に人から恥ずかしい感じに見られちゃったり、勉強会は開くけどホームパーティーは開かない方の人。ちょっとダサいって思われがちな人っていったらいいのか。むずかしいなあ。


書いてたら本当に魅力的なのかどうか迷ってきちゃったけど。でも、最高に素敵だよ!


(BGM:スーパースター)


追記

※わたしが勝手に読者登録している人のブログを見たら、見た目で人を判断しちゃダメだよって書いていてちょっと反省。そうだね、好きでそういう格好してる人のことを失念してた、っていうか大半はそういう人だよね。

そういえば、わたしも2年前までは金髪だったけど別に世界に対抗してるわけでも特別目立ちたいわけでもなくて、ただ、当時そういうのが好きだったから、やってみたかった。いまは真っ黒。友達にはなんか真面目っぽいし前のがよかった〜って言われるけど(いや、本当に真面目だもん)、美容師さんにも、で?毛先だけでも染めない?とか言われるけど。客商売。ただ、お友達外国人たちの評判は上々だから気分がいい。多分、もう染めないかな。これが1番似合ってるような気がする。関係ない話。


フレンドシップ・デーの話


5/5。米軍基地の中にはいってきました。

通称ベースの祭。ベース行く?で通じる。この、ベースという呼び名はどちらかというと愛着を持っている人が使いがちだよね。自分も比較的そう。すきなものブログだもん。ひとつ言っておくと、ここでは、日米関係の話、トランプさんの話は全面的に伏せていくつもり。当時まだ10代半ばだったわたしがベースに愛着を感じていた理由なんて、この日米親善デーがだいすきだったことに尽きるからね。そんなゴールデンウィーク2017。


さて、わたしはオスプレイ話になるといつも槍玉に上がる某基地の近くに暮らしていたことがある。3年ほど、かな。今年は時間があったので、1泊2日でここ、岩国基地の祭に行って来た。コンクリ固めの構造だからか、この日はいつも暑く、日焼けスタートのイメージであって、匂いとか空気とか、そう言うのも暑かったはずなのに、今年は涼しかった。かるく雨まで降っていた。首を傾げつつも、なんだか絶妙にダサいプチプラTシャツや帽子、バッグ、ケバブにクレープを売る地元民なのかなんなのかわからない人たちの出店が並ぶ通りを抜けて、一見学校のような入り口を通ると、雨の中でも熱気が体を包む。

中ではたくさんのイベントが行われていて、その中心に行くまでは、基地内にもかかわらず謎の出店が性懲りも無く続いてて。遊戯王ポケモンみたいなもののカードがたくさん吊るされているところや、アニメのフィギュアが並ぶところ、アイドルグッズや写真に溢れたところ、なんだかそう言うものが多い。あれは何向けなんだろう。外人へ日本の文化を?って割にはテント内に全然外人いないし。

今年は福岡の実家から14歳の弟を現地集合で連れて行ったのだけど、まあ、楽しそうだった。よくわからないウルトラマラソンの怪獣のおもちゃを懐かしい!と欲しがるのでいくつか買い与えてみたり。大事にしてね。

そして、中心に近づくにつれ、奥の方にたくさんの飛行機が見えてくる。脇には、10メートルはあろうかという子供用エアー滑り台だとか(ショッピングモールにあるカラフルなのとはちがって、白地にピンポイントで印字してあるだけのかっこいい滑り台だ)、この祭の目玉である巨大ハンバーガーセットが売っていたり。そういうアメリカンな食事に混じって、よくみる唐揚げやポテト、クレープのお店を出している日本人も多い。道の真ん中ではみんな、レジャーシートを持ち込んだり、コンクリートだからって地べたに座り込んだりして談笑している。雨が降ったり止んだりするからお尻が濡れていたり。たのしそう。うちの弟もすぐ座り込む。わたしも楽しくなっちゃって、弟の欲しがるたべもの全部買ってきちゃったり。

ちょっと右奥の方に入ると、ブラスバンドがいたり。あれかっこいいんだよな。軍服のブラスバンド。前に少し有名になった人がいたよね、女の人で。星条旗よ永遠なれが、高校の体育祭なんかとは比べ物にならないテクニックと音量で聞こえて来てぞくぞくしちゃう。

そして飛行機。わたしは種類はよくわからないのだけど、わからないなりにウキウキする。(この前、友人に成田空港付近の航空博物館へ連れて行ってもらったのだけど、やはり見るのはたのしかった)そこらじゅうに迷彩の軍服を着た色素の薄いお兄さんがサングラスかけて長い銃を持って立っていて。皆が写真撮影を求めていたり。(多分その家族であろう綺麗な女性と、かわいいでは済まない天使のようなお子さんがまた軍服を着ていて、ミーハーな日本人の餌食になっている)

このお兄さんたちが驚くほどフレンドリーで。写真撮影を頼んだ時はもちろん、そうでなくともお茶目にポーズを取ってくれたり、弟の頭を撫でてくれたり。わたしも5年前は撫でてもらったな。なんか、時々感傷的な気持ちになることがある。最後にちょっと書くね。


他にも普通に大手航空会社のCAが立っていたり。高校生の時に、連れがCA志望の同級生だったことがあって、何度もカメラマンさせられたな〜ってなつかしくなった。

スパーク・Yとかかれた消防士のような格好の犬の着ぐるみが歩いていたり、テーマパークのようなビビットカラーの車、車といってもほんとにアトラクションのような、そういうものが走る中、奥へ奥へ進むと、なんか、肉フェスみたいな会場に辿り着く。本当に。地元のバンドの人とかが演奏してたり、ダンスしてる子供がいたり、あたりをぐるっと重そうな店が並んでいたり、熱気は最高潮。そして、時折耳がちぎれそうなくらいのジェット音が聞こえて、気持ちが高まってくる。


さあメインイベント。航空ショーがはじまる。正直、三半規管がめちゃくちゃ弱いわたしには辛い催し物だけど、やはり気持ち的には見ないと帰れない。高低差にも速度にも音にも弱い(これは三半規管って表現でいいのかしら)ことを恨みつつ、耳を塞いで空を眺める。ブルーインパルス。これしか名前はわからないけど。5つの機体が鋭角にびしっとならんで進む姿は圧巻としか言えない。ハートみたいなものを描いたり、くるくると回る演技を見せつけてくる。パラシュートが降りてきたかと思えば大きな星条旗に日の丸がふわふわと舞ってきて。隣のおじさんが日の丸が小さいだろ!と憤っていたけど。急上昇に180度旋回、中の人は大丈夫なのか心配したり。メカ系大好きな弟は大興奮。朝からお父さんの本棚から持ち出してきたエリア88読んでた人にはたまらないだろう。


、、たのしかった。

数年前から絶えないオスプレイ墜落、そして在日米軍の女性レイプのニュースを聞くたび。沖縄の基地問題が叫ばれる時。なんなら、岩国基地前でのデモを目撃した時。どうしてもなにか疑ってしまう。こうやって差別的なニュースや、時には日常生活で嫌な思いをすることもあるだろう、そういうのを浴びせられているのに、祭の彼らは優しい。わからない。でも、暴行してることも墜落も事実。どうしたらいいんだろう、この楽しい場もいつかはなくなってしまうのかな、と考えたり。

わたしは親類にアメリカ人がいるけど、なんならアメリカでおっきな農場経営して永住決めてるけど、どうなるのかな。

勝手に親近感持って、責めないでほしいっていうのは無責任だし被害を受けてる人のこと考えると何もできないけれど。

ひさびさに日米親善デーを体感できてよかった。多分、こういう葛藤があることも、ベースの祭に惹きつけられる理由なのかもね。でも、やっぱり、何もわからない。反米の人だっているんだから、親米の人もいていい。この気持ちを消さずにちいさく心に保っておこうかなと、それだけを思った1日だった。





濹東綺譚のうすい話

ぼくとうきたん。永井荷風。こういう、ちょっとガイドブック的要素の入った、もう生きてない人たちの本すきです。(ずいぶんと話の毛色が変わったね)ここで、そんなに内容について語るつもりはないし、わたしの知識じゃまだ語れないけど。

今もあれ読んでます、りゅうきょうしんし。驚くことに変換されなかった。成島柳北柳橋新誌第二編。一編はがちのガイドブックだから置いといて。まあ全然雰囲気というか、そういうのは全く違うけども。すきな街があるのっていいよね、そこについて評論書けるのも。わたしも謎に松山博士だから(愛媛県)書きたい。森ビルがおととし大街道・銀天街付近に建てたおしゃれな商業施設について、道後温泉に坊ちゃんマドンナが歩いてることについて、からくり時計について、ロープウェイ街について。今度まつやまの話、書こ。ほんと、この道後温泉あたりに目をつけた夏目漱石は最高だと思う。そりゃ彼の作品だいすきに決まってる。1番すきなのはこころだけど。今の松山を漱石がみたらどう思うんだろうね。夏目漱石の話も書こう。


さてさて。成島柳北の話を出したけど、あれはだいすきな街、柳橋日本橋から両国方面に下ったところ)が明治に入って変わっちまったなあっていう、風刺の性格も強い。そこがすき。向島の話は全部すき。

でも荷風は、その、花街を美しく美しく書いてる。美しくなくても、美しく書いてる。正直、この作品を読んでわたし、世界の見方が変わったって言ったら大げさだけど、そう言ってもいいくらい毎日が美しく思えるようになった気がする。美しいっていうか、なんか物語的な言葉で自分を取り巻くものが表現されるようになった。心の中で。

今のが唯一書きたかったことなんだけどね。一回読んでみてほしい、風俗を美しいものとして描く姿勢にたくさんの批判もあるけど、間違いなく世界をキラキラ輝かせてくれると思うよ。また頭の悪い言い方したけど。椎名林檎だって、お水のお店を開きたがってた。どうかとも思うけど。やっぱりこういう背徳的なのって魅力を感じてしまう。さっき書いた正義感とは別に。岡崎京子の漫画とか。


そういえば、ここの舞台になった玉の井あたりってほんとは高級住宅街だったらしくて。明治維新、震災後に花街になっちゃったそう。向島百花園の存在ってちょっと違和感あるもんね。そういうの考えると柳北読んでてすごくたのしい。そして、町歩きをすごくおすすめされる。隅田川沿い確かに歩きたいな。いろんな人がやってるもんね、入り組んだ路地を見たり。

あと、両国の話もすき!何かの作品ってわけじゃなくて。両国の由来、時々二洲って書かれ方してることにもあるように2つの国だってこと。相撲と花火だけじゃないんだなあと。我ながらすごく浅い。当時はまだ、日本の中に国がたくさんあったんだね。

あー、なんか柳北を読んでるところだからだろうけど、すごく面白いよ濹東綺譚と柳橋新誌一緒に読むの。明治維新で江戸から武士がいなくなって、そこからの派生とか!


その、なんていうんだろう。話がコロコロ変わって申し訳ないけど、荷風あたりの、明六社あたりの(時代の話ね。柳北は明六社を暗に批判してるもん。)、あの人たちの言葉の使い方は基本的にすき。古文も綺麗だけど、わたしはあそこまではできないから、この時代がすき。


もうわたし大学4年生だけど、この辺りを題材にした授業を片っ端からとって学校に行ってる。来季も通うつもり。環境と哲学と文学が三本柱。それプラス概論の法律学政治学をみてる。全部たのしい。たくさんのこと知りたいから大学院に進みたいけどひとつのものに絞れないから悩んでる。修士でやめたらいいんだろうけどね。一応受けるし研究室の授業も聴講してるけど、なんだかな。人生ってむずかしいよ。




ホットプレートの汎用性の話

ホットプレートがすきです。

家に、勉強机とテーブルと、また別にもうひとつテーブルを置いてるんだけどもそこにいつも出しっぱなしてるくらい。

わたしが使ってるホットプレートは、オンオフのスイッチしかなくて、すごく小さい、簡易型。これがすごく役に立つの!見た目もシンプルでかわいいし。


まず、朝ごはんに役立つね!ごはんとお味噌汁をよそって、お茶をいれて、そしてホットプレート。食べながらスクランブルエッグや目玉焼きを作れます。野菜炒めもできます、スイッチ切れば保温状態。洋食の場合はもっと最高!パン焼けるし、焼きが甘ければまた乗せて、バターのせてゆっくり溶かしても、チョコを溶かしてもチーズを溶かしても最高!簡単にフレンチトーストもできちゃうよ。もちろんパンケーキも。

他には一人焼肉なんかもできるね。お肉買って、野菜切って、のんびり焼くだけ。すごい楽しい。玉ねぎをのせて、辛味とりしてそのまま食べるのも最高。もやし焼くだけなんてのもいい。

あと、チャーハンも作れる。って言うかなんでも作れる!っていうと書いてる意味がないんだけど。ちょっとひねると、ちっちゃなソースパンのっけてチーズフォンデュやチョコフォンデュ、バーニャカウダなんてのもできる。包み焼き系もできる。


まあ、フライパンでできるものは全部できるんだけども、じゃあなにがすごいかって座ってできるところに尽きる。お腹空いてたらなにか食べながらでもできちゃう。あと、お皿が減る!おかげで毎食ホットプレート使ってるよ。

あ、お皿が減るけどホットプレートを洗わなきゃいけないでしょ?って思うかもしれないけど、洗わなくていいよ。うちのは着脱式じゃないから、濡らせない。熱いうちにお水(お湯)ちょっと注いで菜箸でキッチンペーパーつまんでふき取るだけ。汚いっていわれても他に洗う方法がない、、そう考えると着脱不可のホットプレートってなんでこんな普及してんだろう。そういえば、まえに2年間同棲してた台湾人は、お鍋を洗うっていう概念がなかったな。水でサッと流して終わり。自国ではいつもそうしてたらしい、まあ加熱して使うものだし、いいのかもね。


いまはホットプレートで全然いいし毎日たのしいんだけど、将来は大きな換気扇に、お好み焼き屋さんみたいなテーブルがほしいな。


(あれも洗えないよね、お好み焼き・もんじゃ焼き屋さんって一体。)






ハンナアーレントの話

ユダヤ人の哲学者ハンナアーレントさんのお話。すきなんですよ、さまざまな憧れの人欄に絶対この人書いてる。わたし哲学専攻じゃないし趣味で本読んでるだけだから怒られそう。自分用、頭を整理するまとめに近いかな、憧れの人を聞かれたらうまく言いたいし。就活生。


わたしが憧れポイントとして挙げてるエピソードはこちら、すごく有名なやつなんだけど。終戦後、アイヒマンっていうユダヤ迫害に大きく貢献してしまって捕らえられた中佐がいてね(この場合、不謹慎だけど貢献というワードを使うのが正解かなと思った)、そんな彼の裁判を傍聴していたのがハンナさん。いや、もっと前から全体主義の起源とかすごいもの書いてるんだけど。加えて師匠がハイデガーヤスパース。ちなみにハイデガーの方とは愛人関係とかいうクレイジーウーマンでもあります。

で、冒頭で述べた通り彼女はユダヤ人。彼らナチスにめちゃくちゃ迫害を受けてて、恨みはとてつもなかったと思うし周りも完全に反ナチムードだった訳で、当時、一種のユダヤのヒロイン的存在に祭り上げられてたりした。(彼女はこの裁判の前から全体主義への批判的姿勢を見せてたのにそれを人々は自分の考えに近い方向にしか考えなかったんだね、、)でも、そんな感傷的雰囲気全開の裁判で彼女が導き出したことは彼ら反ナチが求めてるようなことじゃなくて。具体的にいうと、このアイヒマンっていうのはユダヤ人の輸送に大きく関わった人なんだけど、これは彼がユダヤ人を憎むゆえに行っていたものではなくて、ヒトラー達に逆らえない、いわゆる官僚的な義務感、人にただ付き従ってただけなんだという考えを発表してしまったわけです。かの有名な、「悪の凡庸さ」「イェルサレムアイヒマン」あのあたり。

もともと、彼女の嫌う全体主義っていうのは独裁主義と同義、、に近いと言ってもいいものなのだけど、アイヒマンはある意味その全体主義の被害者なんだと皆に伝えちゃって。俯瞰してみれば正しいことだけど、そのアイヒマンに苦しめられた人々がものすごく大勢いる中でそんな、一見アイヒマン擁護にも思われるようなこと言ってしまったからこのあとハンナさんは友達をたくさん失って、ほとんどの人から見放されてしまった。


でも、現代社会において、この俯瞰的立場っていうのは死ぬほど大事だと思っていて。一対一なら別に感情的にいってもいいよ、その方がいいこともあるし、、でも、ここまで大勢を敵に回しても、さらに自分のつらい経験に振り回されず、本来の目的、全体主義の悪いところを突くこと、それを忘れず、軸をぶらすことなく生き抜いた彼女は本当にすごいと思うのです。

たくさんの友人を失って、感情的なだけではなく、君の気持ちはわかるけれど無理がある、といったような苦言まで受けたのに。

時には、大事なんじゃないかな、こういう姿勢。そういった意味でだいすきだし、大尊敬してます。かわいいし。多分この感じをハンナさんが突き通せた理由って愛人だったハイデガーがナチ持ち上げてたことを理解したかったっていうところが大きいよね、そういう人間臭さも含めて好きです。(わたしもハイデガーを理解したい)


ちなみにわたしは数年おきに考えをころっと変えちゃう人が好きです。ハンナアーレント、だいすきだけどいつもこの人でいたいとは思ってなくて。あ、でも(想像の範疇にはすぎないけど)大好きな人を理解したい!っていう気持ちで突っ走るのは気持ち良さそう。

わたしが1番魅力的に思うのは、唯我独尊的だけど他人の影響も受けやすい人。なんか、まだ20そこそこで、知識も経験も浅くて、見るもの見るものに感動するようなミーハー女だけど、たくさん本読んで、たくさんのものを見て、いろんな角度からいろんなことを知りたいなあ、、考えを変えていきたいなと思ってます。多分人生って時間が全然足りないんじゃないかな。

あ、わたしに思想っていうのはほぼありません。政治宗教もなんにもない。野球チームならホークスがすきだよ!ってくらい。いいとこ取りして生きていけばいいんじゃないかな。



チョコミントアイスの話

っていうか、チョコミントにはじまる人間の味覚差の話。もうすぐチョコミントの季節がやってきますね。(あれ?)アイスはいつ食べても美味しいんだけど。あ、ちなみに、このブログのタイトルのとこにいる女の子はアイスちゃんっていいます。(本名はナツコちゃん。これだけでちょっと興味わきません?)

彼女は、いま公開中の映画じゃない方の3月のライオンに出てくる女の子です。神木隆之介くんじゃない方の3月のライオン。あの将棋漫画の作者・羽海野チカさんはこのアイスちゃんの3月のライオンからタイトルを取ったらしいよ。ややこしいことするよね。でもなかなか背徳的でドキドキする映画だから見てほしいなあ、1990年くらいのやつなんだけど。アイスちゃんすごくかわいいよ。


さて、わたしは、ファミマのチョコミントフラッペにはじまる今年のチョコミント前線(なんとこれはかの赤城乳業さんが関わるプロジェクトらしい)を、冷蔵庫にその赤城乳業さんのチョコミントアイスを棒タイプカップタイプともにストックしつつ感じてるところです。ちなみにファミマのフラッペはまだ飲んでない。飲みたいときに限ってファミマがない。あと外で飲むにはまだ寒い。お腹壊しそう。健康体の極みだからお腹壊したことないけど。


この世にはチョコミント論争、長い歴史があるにも関わらず一生答えが出そうにもない論争があってね。キーワードは歯磨き粉。

チョコミント好きにとって(チョコミン党というワードがあるけど自分的には好ましくない)、この論争は非常につらい。いや、論争というか、味覚を否定されること自体がめちゃくちゃつらい。味覚の否定話のオチはだいたいチョコミント

ちなみに、わたしの2番目に好きなアイスはラムレーズン。何かを頑張りたいとき、人はハーゲンダッツのラムレーズン味を購入しがちであるって持論がある。(そんなことない)チョコミントが無くとも、ラムレーズンは置いてあるコンビニは多いよね。とはいえチョコミントの代わりにラムレーズンを買うわけじゃなくて、ラムレーズンはラムレーズンとしての美味しさがあるからそこは誤解しないでほしい。この前友人に「ラムレーズン?それレーズンの漬物だから」っていわれた。ちなみにこう続く。


「あとあんたの好きなチョコミントのこと前まで歯磨き粉って言ってたけど違うわ、歯間にこびりついたチョコを歯ブラシで懸命に落とす時の味がする。」


、、、。


こうやって味覚が毎日のように否定され続ける。これを言われたのは1週間前なんだけど、あまりに美しくない表現に絶句して、最近では冷凍庫ストックに井村屋のあずきバーを導入しはじめたところ。あんまり人と違う味覚をいじめないでほしい。


ちなみに、あずきバーの評判も芳しくないので泣いてる。無理。人間がわかんない。